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C3をチューニングしています。途中下車しかけたのですが両持ち軸受けと適切なオシレート速度に強く後ろ髪を引かれて戻ってきました。
インスプールのカーディナルを正常進化させたC3ですが、その基本構造は現行機種と比べて大きく違わない物です。メタルブッシュを除いては。ここにベアリングが入ればウォームギアの滑らかさが更に活きてくる。そう思います。
インスプールのカーディナルは片持ちですから、そのハウジングプレートはラチェット音を鳴らす以外には只の蓋でした。対してC3はハウジングプレートにも軸受けとしての大切な役割が有ります。
精度を保ちつつ切る訳ですが、後ろに戻る事を念頭に加工手順を確かめます。入念に準備をしてはいますが機械が動き始めると不安な気持ちになります。機械を止めて、手で回しながらバイトの高さ、角度を確認。再スタート。チッ、チッ、チッ、チッとバイトが少しずつ切る音が段々とチーッ、チーッ、チーッと長くなりそして連続して切る様になるまでが一番緊張します。ダイヤルの数字を確認。0セット。手動で少しずつ、しかし途切れない様に送ります。数字を見ながら音とハンドルの感覚に注意します。息はしています。数字を確認し作業中断。ベアリングをあてがいますが入りません。切り込みを調整して再々スタート。数字確認、出来を確認。未だ入らない。切り込みはそのままで研きます。未だ入らない。しかし、ダイヤルは此処だと主張しています。バイトを入れてみても音もしません。切り込みを1/5目盛り調整して送ります。微かに音がします。数字は見ずに現物を合わせます。未だ入らないか。ペーパーウエスで拭き取ります。入りそう。入ったあ。多分、もっと高い機械だと楽なんでしょうね。