返る、返らない

今年も残りわずか。早いものです。
返る、返らないと言えばベールの話しです。フルキャストで不意にバチンとベールが帰ってしまい、ルアーをロケットの如くぶん投げると切なくなるでしょうね。気合いを入れてのキャストですから当然、それなりの場面です。
ベールを上向きに開いた状態からのキャストか、ハンドルが勝手に回転してしまう事で起こります。対策はベールを下向きに起こす事とハンドルをリールの下方向に置いてのキャスト。他にも有るかもしれませんが僕自身は余り返らないのでこれ以上はわかりません。
しかし、本当に困るのは返らないトラブルでしょう。ハンドルをゆっくりと回せば返るけれど緊張した場面でラインスラックを素早く取り、早く流れに乗せたい。くるくるとローターが回転するだけで一向にラインが回収出来ない。漸くベールが返っても、時既に遅し。ルアーを見失い、最悪ロストとなります。
現場では、メンテナンスを行なった時には回さない速度でぶん回すものです。また、キック部分の磨耗やベールスプリングのへたり。ベールワイヤーの変形やグリス切れから来る動作不良。色々な原因が有るかと思いますが、今回取り上げるのはキック部分の磨耗から来る動作不良。致命的な様に思えますが良く観察して下さい。当たるべき所にきちんと当たっていれば普通に返る筈です。ケースが丸く磨耗している場合はケースにアルミ溶接で肉盛りを行う。なんて筈は無く(笑)失礼。要は磨耗している部分を使わなければ良いのです。斜め部分から徐々に当たりながらキックする訳ですが、真っ直ぐ斜めに(解りにくい)当たると良いのです。白いプラスチックパーツが上に逃げる動きをすると、磨耗した部分に当たり、キックしません。プラスチックパーツが上に逃げない様に斜めの部分を整える訳ですが、自己責任よりもお問い合わせ頂くと間違いが無いと思います。
この部分が磨耗していなくて、それでもキックしない時は、すいません。わかりません。