雨でも釣る

雨の日曜日。午前中は大人しく作業場であれこれ弄っていました。が、午後になり空を見て、上がる気がする。本当はそんな筈はなく、さっきまでと全く空模様に変化はありません。ただ、昨夜からの雨量は大した事はなくて、何とかなりそうな気配。リールに注油を行い、いざ。
霧雨の中をジムニーを一時間走らせてN川O支流に入ります。車を止めて準備を整えて足元を見ると、今日の足跡でしょうか?雨のせいで古く見えますがこの雨の中、物好きが居るものです。とりあえず大場所にキャスト。反応無し。も一つ大場所にキャスト。反応無し。うーん、物好きは居たんですね。場所を変えます。
更に二キロ上流に移動、車のタイヤ跡も無く、足跡も無い様です。そりゃそうでしょ、ここからこんな日に入渓する物好きはさすがにいません。薮をこぎ、入りました。入りましたが、うーん、渡れるかな。とりあえず、渡る前に目一杯のロングキャストで魚達の反応を見ます。うりゃ。あっさりと釣れたので、何とか頑張って渡らなければ。単独釣行でやるべき事ではありませんね。何とか頑張って渡り切り、はやる気持に従い、キャスト。良型の追いを確認。来て良かった。一つ目の淵で小さいですが三匹のアメゴをキャッチ。次の淵でも三匹キャッチですが今一つ小さいです。まあ、それでもアメゴと遊べれば楽しいかな。るんるんと雨の中の物好きは調子良く釣り上がっていました。
ぽつぽつと雨が降って来ます。さっきからずっと降っていたのですが少し粒が大きくなってきたみたいなので、そろそろ帰りの事を考えなくては。記憶を辿り遡行のルートと帰り道を重ねて考えます。とりあえずここを渡り、あそこを渡り、要するに成り行きですね。
つるっ。うわ。石の苔で足が滑り、ウエダーの浮力で足を取られ前のめりにザブン。直ぐに起き上がろうとするのですが浮力が邪魔で上手く起きれない。バタフライの様に手を使えば良いのですがこの期に及んでも道具を大切にする馬鹿者はウエダーの浮力が消えるまでもがいていました。パンツまで濡れた。
さっきまでのるんるん気分は何処かに、いくらなんでも直ぐに帰り道を探して一路家路に、着かないのですから困った奴です。こうなれば型を見るまでは。一体何を考えていたのか分かりませんが、それでも神様はちゃんと見ていてくださった様です。呆れていたのかもしれませんが。次の淵で本日最大、と言っても25センチですがそれまでのアメゴ達とは違う顔つきの一匹が出ました。ふう。