お待たせしました、実釣報告です。
去年の夏に稚魚を自分の手で放した川に行ってきました。昨年の秋には元気にスプーンを追いかけて来た彼等が無事に残っているか、気になっていました。
コンディションも自分の都合もなかなか合わず、かれこれ一ヶ月遅れです。
本当は今日も時間が少ししか取れず、かなり無理な釣行です。来週に行くつもりでしたが、一緒に稚魚を放流したフライマンが今日しか時間が取れないとの事で、お付き合いがてら解禁です。
彼から連絡があったのは昼前。今から行く。負けず劣らず唐突です。
こちらの都合を告げ、後で向かうと約束して電話を切り、急ぎタックルを準備します。
だいたいがそうですが、例年にも増して慌ただしい解禁日です。
スプールに巻かれているPEラインを新しいナイロンに巻き直しました。ラインが少ないですね。気になります。止せば良いのにアーバーを新しく造り始めました。遣り始めると止まらないのです。大切な時間を削り、ジュラコンを削ります。とても段取り良く作業は進みましたが貴重な時間を減らしてしまいました。
これ以上遅くなると竿を出す時間が無くなります。急ぎ、川へ。
めぼしいポイントを覗きながら上流に向かいますが、居ません。何処にも居ません。最上流部には随分手前から歩かなければならず、車でその存在は知れます。居ません。
仕方ない、釣りますか。タックルを組み、時計に目を遣ると後一時間を切っていましたが、十分でした。昨年秋に元気にスプーンを追って来たアメゴ達が二三びきで束になってスプーンを追いかけて来ました。でも、喰わない。こんなに沢山居るのに。
居るか〜?後ろから声がして、振り向いて見れば彼がいました。
追いはあるけど喰わない。でも沢山居る。去年の稚魚が大きくなってる。沢山残っている。そう言うと、彼は釣る事よりもアメゴ達の存在を確かめたくて仕方なかったのでしょう。
じゃあ、また。そう言って今度こそ帰って行きました。
実釣報告でした。