チューニング

チューニング。言葉の意味は調律、調整等、機械、道具を使い易くする事だと記憶していますが、改造は当てはまるでしょうか。或いはドレスアップやカラーの変更等、外観を好みにより変えていくやり方はどうでしょうか。
もう昔話ですが単車(ふる)や四っ輪(これもふるい)を改造して悦に入っていた時期が僕にも有りました。スプリングカットから始まりボアアップまでお金を湯水の様に掛けて、ショップのカモでしたね。
話しがずれる前に本題に入ります。リールをチューニングすると言えばどんなイメージが有るのでしょう。巻きは軽く、巻き心地も良く、高感度で耐久性も高い。無理ですね。
例えば、巻きを軽く仕上げる為にベアリングのグリスを抜き、オイルインにすると巻き心地が犠牲になります。両立させる為にはハイグレードなベアリングを使用しますがオイルインのベアリングはとてもデリケートですので最近はお勧めしていません。ハイグレードを使いながらもグリスインです。これで高い耐久性とシルキーな巻き心地を得る事が可能ですが巻きの軽さは損ねます。
耐久性を犠牲にして巻きの軽さと巻き心地を得る事も出来ますが、1日もたなければ、きっと嫌になります。ですから耐久性が一番だと思います。次に巻き心地でしょうか。最後は巻きの軽さとなりますね。感度は巻きの軽さと同じ事だと思いますが実釣においてはそれ以前にしっかりと喰わせる事に腐心する訳で、リールにとって大切な仕事は掛けた魚を捕る事だと思っています。異論も有るでしょうが、少なくともカーディナルにとってはそうでしょう。
カーディナルにベアリングを入れる意味はともかく、動機はこの素晴らしいリールをいつまでも使っていきたいと思ったのです。今から20年位前の事ですが、当時は今の様に手頃な卓上旋盤も無く、グリスを拭き取ったケースを前に成す術が有りませんでした。だから今、造っているパーツは20年間温めてきた物ですので我ながら良く出来ていると思っています。どうも。
ええと、本題を見失いましたね。
リール馬鹿の戯言でした。