GW(2012.4.28)

爆弾低気圧に襲われた先週とは打って変わって、この上無いコンディションのGW初日。当然の様にジムニーを走らせ、川へ。
解禁当初から比べれば釣り人は少なくなっている。分かれ道で上か下かと悩んで、真ん中へ。
先週に降った雨はこの時期としては尋常ではなく、お陰でいつもは少ない川の水も今日は十分。
支度を整え、川に下りると初夏を思わせる風と笹色の流れに期待感が高まる。ミノーを結び、キャスト。
新緑の渓。快晴微風。後はそこそこの型がそこそこ釣れれば言うことは無い。
しかし、そうそう上手くは行かない。なかなか釣れ無い。それでもいい。その時を楽しみに待つ。ルアーケースを探り、あれこれルアーチェンジを繰り返しながらポイントを探って行く。キャスト、ヒット!小さいながらも先ずは一匹。スプーンをドリフトさせての釣果。ミノーだと、追うのだけれどもヒットには至らなかった。ハッチのせいかどうか分からないが、そんな調子でまた一匹。今度はまあまあ。流れを味方につけSS56EXLを気持ち良く曲げてくれる。もっと曲げてえ。写真を撮ってリリース。
釣り下った場所を今度は釣り上がる。ダウンクロスからアップクロスに。さっきは見えなかったポイントが見えてくる。ハッチが止んだ。スプーンをミノーに換える。
先日、無くした偏光サングラスを新調した。当然、裸眼よりも水中が良く見える訳で、チェイスが楽しい。反転に合わせるとアメゴの躍動が伝わる。フックを細いシングルフックのバーブレスにしているお陰か、掛かりが良い。外すのも楽だからテンポ良く釣って行く。軽快な足取りとはいかないが、やはり楽しい。ここで二時間程過ごし、一旦車に戻る。今釣った魚達をデジカメの記録で見てみる。画にすると小さいな。チェイスに固唾を飲んでいる時や合わせた時には尺かと思うのにね。まあ、そんなに簡単に尺が釣れるとは思ってはいないが、今日はどうだろう。気温の上昇につれ、期待感も上がる。
二番目の場所を下流に決めて入渓。割りに楽に入れる所。注意深く探って行く。先行者の痕跡を恐る恐る探す。バイト。小さいのはいつもと変わらない。嬉しいのは先行者の存在が薄れていく事。キャスト、ヒット!さっきよりも大きい。魚を手にしながら・・・・良いかも。楽に入渓出来る場所を選んだ理由の一つは、純粋に楽がしたかった事。後一つは返って穴場なのでは、そう思った。魚の型に期待した事も少々。
嬉々としてキャスト。巻き巻き。やれトゥィッチだ。さあジャークだ。ワンキャスト、ワンフィッシュとまではいかないが、ここぞと言うポイントでは必ず、反応がある。上手く掛けられずに悔しい想いをした事も、無事に取り込み、ネットの中に見とれる事も。一喜一憂。
三ヶ所目の場所は、過去には追いさえも確認出来ていない。調子に乗る釣り人。
入渓点でいきなり蝮と遭遇。嫌な予感。
大場所でキャストを繰り返すも無反応。駄目か。将にその時、足下でバイト。さっきの蝮かと思う位の丈。掛けられず。油断大敵。
気を取り直し、前に進む。流れが早くて上手くミノーを通せない。ミノーを工房あおしま、流に換える。名前からして遣れそうだ。
結果から言えば、このミノーはこの日、最多のアメゴを連れてきてくれた。朝一番にも結んだのだがその時には下手な釣り人のせいで結果を出せずにいた。
流を流れにキャスト。やはりブラウニーを思わせる。良く飛び、良く泳ぐ。ときには派手な動きもやれる。良い感じ。魚達も気になるのか良く見に来てくれる様だが、喰わない。この区間の水量が多いのが最大の理由としておく。スプーンに換える。
アップクロスからクロスにナチュラルドリフト。反転、合わせ。良い感じ。
第三の区間に魚が居る事を確かめて車に戻る。
午後3時をまわった。分かれ道で考える。右は帰路。そこそこ釣れたとは思うものの、何か物足りない。左へ。
最後の区間を探して車を走らせては止める。釣り人がちらほら。
陽光が創るコントラストはもしかすると、釣果か。根拠は只の思い付きに過ぎなかった。明るい、陽光の降り注ぐ谷に入る。
ここが手付かずだとは考え難い。なにしろ、渓相が良い。初めてこの渓を訪れた者でも、ここには入るだろう。そんな場所。
駄目だろうな。流を結んだ。
緩い、ここで出れば本物。ルアーのせいにするには酷な状況の中にキャスト。居ないよね。巻き巻き。バイト、ガッツリ合わせる。八寸強の良型。続けて4メートル程上手にキャスト。八寸。更に同じ場所にキャスト。八寸。
まさかの3連続ヒット!
パラダイスなのか!?
つづく・・・