釣れたと思いきや

アオリイカです。
今日はベタ凪ぎ烏賊日和。月夜は未だ随分先の様ですが、まづめならチャンス有りと、いつもの事ですが諦めの悪い釣り人はフェルトスパイクを玄関先でカチャカチャ鳴らし家内中の期待とひんしゅくを一身に受け、スプール一杯にPEラインが巻かれたカーディナルを引っさげ、いざ。
テトラポットには先客が若干名、それは気にせず海面と海中を観察し海老網が上げられている事を確認していつものテトラポットの上に陣取りガイドにラインを通しながら先客に釣果を伺うと当たりさえも無いとの応え。いやいや、今からですから。あくまで、自己中心的な考えの僕です。それにしても、少々巻き過ぎた様な気がします。糸巻き量100%って言うのはいくらなんでもやり過ぎでしょう。恐る恐る、キャスト、サミングは行いません。15数えて巻き、軽くロッドをあおり、ステイ、巻き、あおり、あおり、あおりまくりますが簡単には乗ってくれません。段々と夜の戸張が降りてきて空には星が煌めき始めましたが、当たりさえも有りません。先客達は一人、また一人と帰って行きます。残っているのは諦めの悪い釣り人ただ一人です。
そんな釣り人も諦めかけた時に。くんっ。きたあぁーっ、待望のアオリイカらしい当たり。合わせ、じっ、じっ、じじい、漸くドラグが鳴りました。ドラグはかなり緩めですがトラウトでは味わえ無い綱引きの様な引き、の筈なんですが小さいですね。でも、今シーズン初のアオリイカですので慎重に寄せます。ぶっこ抜くとやはり小さいです。テトラポットの上に降ろし、しばし考え中。そうなんです、キャッチ&いただきますなのですが、それにしても小さいのです。うーん、リリースかな。そう思った途端、墨を吐いてテトラポットから海中に逃亡。超能力です。気を取り直して、キャスト、今が頃合いです。次のアオリイカを狙います。直ぐに当たりました。さっきのよりも大きい事は取り込む時に締めたままのドラグを引き出す事から明らかです。上がって来たのはさっきよりも大きいアオリイカです。出来すぎの様な気がしますが、超能力でしょうか。