週末はどちらへ

言われてみたいものです。最近は雑用か旋盤加工で日が暮れて・・・・また次の週末を待つのでしょう。
さて、花梨瘤のハンドルノブですがなかなかの逸品に仕上がりました。めでたく即決でのご落札となりました。
カシュー塗料の仕上がりが全ての様ですが、杢もなかなかの物で小さなハンドルノブですがびっしりと粒が並んでいます。これほどの仕上がりは初めてです。開き直って納得できるまで重ねたのが良かったと思います。
こうなると一つ困った事がおきます。自分で勝手にハードルを上げてしまうのです。より良い物を。単に技術の問題なら、手を抜かず、数字や工程を守れば同じ物を造り続ける事が出来ますが、天然素材を使う訳だし、数字は曖昧な物で、所謂感覚の支配する世界ですから大変だ。なんて、偉そうでしょう。偉く無いのにね。
木工と金工、金工にも達人はいます。そんな方が造ればラインローラーも更に良くなるでしょうね。僕は達人では無いのでひたすら時間を掛けて数字を守ります。それしか出来ないから。
木工の達人は果ては人間国宝ですが表現がどうのこうのとかの世界まで行っちゃうと作品が一般的では無くなります。正直な話し、出来上がりを見ても良くわかりませんね。稀に、ああ綺麗。位は感じますが。
骨董の壷とか重箱よりも綺麗な物はたくさん有ると思います。たくさん有ると価値が無いなんて変な話し。鑑定士の食い扶持でしょう。そんなもの。
たくさん造りますか。