カシュー塗料

暑さのお陰でカシュー塗料の乾きが早いので以前よりも塗りの工程が短縮されています。この暑さも少しは役に立ちますね。でも、やっぱり暑すぎです。
ハンドルノブの仕上げをカシュー鏡面仕上げとしました。いや、正確には、します。なかなか仕上がりません。塗り、乾燥、研磨、塗り、乾燥、研磨でまた塗り。今日で3日目ですが明日には仕上がってもらいたいものですがどうでしょうか。
カシュー塗料の良い所は何よりも艶です。古くはグランドピアノ等の塗りに使われていましたが、その艶はどんな塗料も適わないでしょう。そして、高い硬度でありながら弾力性が有ると言う事ですが独特の手触りもこの為だと思います。
欠点も有ります。乾かないのです。今の暑さでも完全乾燥まで50時間はかかります。塗り重ねも24時間は必要です。早く重ねてしまうと縮れてしまってお終い、元へ。余り使われないのですが、このあたりの事情を考えると頷けますね。2液性ウレタンが簡単でしょうか。しかし、ウレタンも器具の清掃や材料のロス等を考えるとそうでもないかも知れません。
結局、塗りは面倒くさいのです。
オイルフィニッシュは亜麻仁油が臭いので辞めました。黒檀の艶は良い感じですが臭いのはいやです。
簡単で綺麗なものは無いのでしょうね。当たり前の事ですが手間の掛かったものが良いと、そう言う事なのでしょう。でも、最後の仕上げでしくじると正直、心が折れます。木工は苦手な僕です。