アオリイカを釣る

釣りたい気持ちを挫く様な家内の一声。あまり大きくないのが良い。だそうです。ご注文は600グラムのアオリイカです。
うぅ、なんとわがままな。はい、はい、わかりました。無理です、絶対。釣り人の本能はひたすら大物を求めます。二キロ三キロは何処。何処にもいません。あの話しは無かった事にしても良いですか。確かに状況は良かったのです。しかし、当地の沿岸を取り巻く環境の脆さ。川に始まり河口の砂の状態やヘドロの堆積の状態、港や離岸堤の構造。釣り人の都合等考えている筈は無く、大義は防災です。あの台風さえ来なければ、今頃はきっと二キロ三キロがあ。
いつまでも過ぎた事を言っていても仕方ないので、ここはひとつ600グラムを狙いますか。
実釣報告です。マイカーディナル33復刻モデルのチューニングは最早完成された感が有りますが、実はまだまだでして。次に考えている事はオシレートシステムをC3の様なハンドル二回転で一往復位に減速したいと思います。目的は飛距離アップです。そしてギアの耐久性の向上と巻き抵抗の減少です。こちらは既に動き始めていますが、いきなり暗礁に乗り上げています。ここを乗り越えれば良いのですが・・・方法は秘密です。
実釣報告は月の出が深夜ですのでマヅメに勝負を掛けました。あっという間に真っ暗です。漆黒の夜空に煌めく星達の下で、キャスト。久しぶりに穏やかな海です。濁りがなければベストコンディションとなる所でしょう。カウントダウンを行い、大きくしゃくり、フォールの後ゆっくりと引きます。遥か先でもぞもぞと曖昧な感触、確信の合わせ。ご注文通りの600グラムクラスです。